印付け道具「ルレット」の種類・オススメ7選

ルレットとは
ルレットはフランス語の「roulette」が由来の、布やレザーに印を付ける道具です。ギザギザや円盤の歯をくるくる転がすことで生地に印を付けることができます。ルレットは生地の種類によっては直接印を付けることができますが、基本的にはチャコペーパーと組み合わせて使用します。
ルレットの種類
ルレットの歯は、鋭く尖ったギザギザ歯・円盤状の丸歯・平べったいへら歯の3種類があります。また、歯先が2つ付いたタイプを合わせて、大きく分けて4種類のルレットがあります。
鋭く尖ったギザギザ歯
ギザギザの歯はメーカーによってギザギザの尖り方や長さが違っており、鋭く尖っていればいるほど細かな点の印を付けることができます。ギザギザの先で布に傷ができたり、紙類は破れてしまう恐れがあるため、基本的にはチャコペーパーを使わずに直接布に印を付けるときに使います。
円盤状の丸歯
丸歯は先が丸くなっているため、生地を痛めにくく紙などを破かずにコロコロすることができますが、直接布に印を付けることは難しく、チャコペーパーを使用して印を付けます。
平べったいへら歯
へら歯は主にパッチワークやキルトの印つけに使われます。円盤上の歯のため、布に傷を付ける心配はなくスムーズにコロコロできます。布に直接印を付けることは難しく、チャコペーパーが必要です。へら歯のルレットは折り目付けにも使うことができます。
歯先が2つ付いたタイプ
歯を2種類付けられるルレットです。実際に側辺になる線と縫い代の線を付けたいときに便利なルレットです。2つの歯の間隔を変えることもでき、平行な間隔で2直線を引くことができます。
ルレットを使うときの前準備・使い方
前準備
ルレットを使うときは作業台に傷が付いたり、ルレットの刃先が引っかからないようにマットを引くと良いです。
また、ルレットを使うときにはセットでチャコペーパーを使用します。チャコペーパーは片面タイプと両面タイプがありますが、オススメは両面タイプです。
使い方
布と布の間にチャコペーパーを挟み込み型紙をあてます。
型紙の辺に沿ってルレットをくるくる転がします。
種類別おすすめルレット
それぞれの種類別でオススメの使いやすいルレットを紹介します。
鋭く尖ったギザギザ歯
1、クラフト社 ステッチルレット
ギザギザの歯の中でも鋭い尖り方のルレットは薄い生地だと傷が残りやすくなってしまいますが、レザー生地にもしっかり跡を付けることができます。
2、KAWAGUCHIルレット ギザ歯
KAWAGUCHIではルレットを何種類か販売しておりますが、生地に直接印を付けるときに使用しやすいギザ歯ルレットは歯と本体を繋ぐスチール部分が細く、しるしを付けている部分が見やすいのが特徴です。
先がゆるやかな丸歯
1、Clover S-ソフトルレット
刃先が丸くなっており生地への負担が少なく、チャコペーパーも破らずにコロコロできます。持ち手部分の木も少し太めに作られていることで握りやすく力が入りやすいデザインになっています。
2、KAWAGUCHI フラワールレット
ギザ歯と違い、歯の先が台形のような形で生地や紙でも安心して使用できるデザインです。くっきりした点線ができることが特徴です。
平べったいへら歯
1、Clover へらルレット
歯が円盤上で生地への負担がさらに少ないへらルレットは型紙や定規に当ててもスムーズに回転して印を付けることができます。Cloverのへらルレットは持ち手の柄の部分が指にフィットするように凹んでおり持ちやすいデザインです。
2、KAWAGUCHI マルチルレット
柄が細いKAWAGUCHIのルレットのデザインは円盤に被さる部分が少ないため、厚手の型紙でも対応できます。印つけだけでなく布端の三つ折りやバイアステープへの折り目付けにも使うことができます。
歯先が2つ付いたタイプ
1、Clover Nダブルルレット
2つの歯をつけて2本の平行な線画引けるルレットです。2つの歯の間は10mm~30mmの間で5mm単位で調節でき、ギザ歯と丸歯を組み合わせて使用できます。縫い線と縫い代線を同時に等間隔で引くことができるとても便利なルレットです。
まとめ
印つけの道具ルレットについてまとめました。印つけにはチャコペンを使っている方が多いと思いますが、大きい物を作るときはルレットの方が効率よく作業ができたり、生地によってはルレットの方がきれいに印が付けられたりします。上手に使い分けて、様々な作品に挑戦してください。
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